
権力界隈が最大限に上質な文化性を帯びた世の中たるや、
エンタメまでもがそれを手本にし始める。
近年のエンタメなどは、日本でも海外でもただの一般人から盗賊、反社に至るまで、
むしろ公権力から遠ざかっているような者たちが主役級であることが多いものだが、
それは、そうでもしないとむしろ面白みがなくなってしまうからである。
今の日本の政見放送とか、面白くない見せ物の最たるものだけれども、事実、
権力道徳に根差しているが故の面白さなどが全くないからこそ、そうなっている。
場合によっては、小泉劇場などのように、集団ヒステリーを煽り立てながらの
体制破壊劇でそれなりの面白みを盛り立てるような場合もあろうとて、
そこに権力道徳が伴っていない以上は、後には野となれ山となれの惨状しか残らず、
「あんな真似しないほうがマシだった」といった後悔しか残らないものだから、
末永く偉業として語り継がれるようなこともない上に、政治こそが健全に
面白かったりすることにまで糞みそなアレルギーを抱かせる原因にもなってしまう。
今やもう、ネットなどで政治を語り込んだりすることがエンガチョ扱い
されてるぐらいには、政治ほど不健全なものも他にない扱いともなっている。
それほどもの腐敗が権力界隈に蔓延するのもまた、歴史上にありがちなことであり、
ただただ体制翼賛を楽しむべきだなんてことももちろんなく、ただ本当に健全かつ
面白いような場合に限って、それを楽しむようにすべきだというばかりのことである。
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