具体的にポックリ死の可能性があるのは、心筋塞か脳塞、あるいは
クモ膜下出血などです。
いずれも発作が起きたあとすぐ死ぬと思われているかもしれませんが、
実際は発作と同時に意識を失うわけではありません。
心筋塞なら胸、脳塞やクモ膜下出血なら頭に、激しい痛みを感じます。
命を落とすくらいの痛みですから、激烈なと言ってもいいでしょう
(クモ膜下出血では、金属バットで思い切り頭を殴られたような痛み
とも言われます)。
その痛みを感じながら、これでもう死ぬのかとリアルに意識しなければ
ならないのです。
それがどれくらい続くかは人によりますが、取り返しのつかない思いに
背筋を凍らせ、深い悔い、気がかり、恐怖と悲しみが一気に湧き上がり、
それでもどうにもできず、死神の手に拉致されるままになるのが、
ポックリ死です。
当然、ゆっくりと人生を振り返る余裕はなく、覚悟を決める間もなく、
狼狽しつつ亡くなるのです。
さらに、ポックリ死は突然の死ですから、死後の準備ができていません。
恥ずかしいことや、隠しておきたいこともそのまま、しておかなければ
ならないこともできず、愛人からの手紙やSNSのやり取り、アダルトサイトの
閲覧履歴など、死後に家族に見られたくないものも残したままです。
返信する