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>>264の続き)
たとえば、元特攻隊員である三船敏郎が戦後に俳優として世界的な人気を博したのを、
アメリカも別に圧殺などはしなかったし、逆に、後に米映画を代表するSF作品となった
スターウォーズへのメイン出演を打診するほど(三船側が辞退したが)自分たちも心酔していたのだった。
近年だと、まだ生存率が低かった頃に白血病を克服した渡辺謙がハリウッドで厚遇されたりしているように、
必ずしも戦争体験でなくてもいいから、とりあえず命がけで生き延びた経験があることぐらいは
確からしいことが、日本人がアメリカでも心から受け入れられる最低条件になっているようである。
それは、米軍や核による庇護下でヌクヌクと暮らして来た戦後の日本人の総体としての姿が、
決してアメリカ側から見上げられたような代物ではないからこそのことでもあり、たとえスポーツや
大食い競争の範疇などで、どんなに日本人が大きな活躍を果たそうとも、そこが覆ることはない。
なんなら漫画アニメなども、漫画家やメーターが命を削るほどの過労によって作り上げているもの
だからこそアメフトやバスケ以上の人気を得始めているような所もあるし、安全圏で勝ち組として偉そうに
振舞う日本人ではなく、たとい現状の国内で負け組側に回されていようとも、命がけで何かを成し遂げよう
としているような日本人のみが、アメリカ人のマウント意識にも亀裂を入れられる可能性があるのである。
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