それで、また台湾旅行のほうに話を戻せばな。
台湾版の秋葉原と言われている、台北市の光華電気街にも行って来たんだが、
規模的には秋葉原とまではいかない、大阪の日本橋ニッポンバシ程度の大きさ。
(そもそも台北自体が大阪程度の規模の都市でもある)
秋葉原と違ってアニメだメイド喫茶だのオタク系ショップはほぼなく、
そういう系統は台北駅の地下街などの別の場所に集約されているらしい。
一応、電気街のほうもデートスポット的な扱いではあるらしく、
若い男女が多く見られる上に、50代以上の高齢者なんかはほとんどいない。
若者に人気な牛肉麺の店などにも多くの行列ができていたわけだけれども。
正直な話、電気街としての底は浅い。
台湾で電子産業が発達したのは、日本のオーディオブーム以降だから、
俺が昔入れ込んでたようなオーディオ機器や、その他何十年も昔の電気機器は皆無。
ただそうなだけじゃなくて、新製品でも完成品を扱っているような店ばかりが主で、
コアな部品だとか工具だとかを取り扱っている店の数は、衰退著しい今の秋葉原にも大きく劣る。
今や、台湾は世界一の電子産業大国なわけだけれども、個人レベル、草の根レベルで、
儲けや名声とも無縁にシコシコと電機工作に取り組むような慣習はほぼないらしい。
モノづくりもあくまで大学など出て仕事としてやるものだっていうのが基本であるために、
一昔前の日本ほどの、世界をひっくり返す勢いの発展加減などには及ばないのである。
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