笠地蔵にはユーモアが欠如していることにお気づきだろうか

「新政府やGHQがルールを改悪した現代剣道で大怪我を負い、
死線を彷徨った後に、その剣道が反面教師とした古来の武芸で治した」

もうこれだけで、現代剣道を必修科目にしている警察や、
部活動として取り入れている中高などの教育界が敵に回る。

「剣道に問題はない。ただおまえがひ弱なだけ」
「そもそも自分自身のドロップアウトを開き直るための詐病なんだろ」

俺の側からは到底受け付けられない暴言にしか聞こえないにしても、
現体制側に付く人間なら、そうやって俺側に非を押し付けてかかるしかない。

そんな者たち同士の間に、どうしてユーモアなんかが差し挟めようものか。
一言一言が相手の気に障る不快音でしかあり得ないというのに。

まずその不俱戴天級の軋轢を、どんな形ででも解消しておかないことには。
人間同士として最も殺伐な部類の話し合いしか成立のしようがないのだ。

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