人間には農作業くらいの単調さの仕事が一番いい

>>40
農産でも工作でも創作でも、実のある生産を試みる以上は、
ああだこうだと無駄なことを考えずに、一心不乱に
同じ作業に打ち込み続ける必要が少なからず出てくるものだからな。

それは別に下等な作業だというのでもない。
人間という生き物自体、そういった脳化とは真逆な部類の働き方、
生き方と共に最大級の心身の壮健さを保てるようにできているものだし、
日々の睡眠なみにそういった嗜みもまた、仕事か否かに関わらず携えるべき。

個人的に、近ごろ業務用ミシンでもないと針が通らないような
分厚い生地の布などを手縫いすることが結構あるんだが、
一刺し一刺しにレザークラフトなみの力を要する縫込みを延々と
繰り返すことが、始めは気が遠くなる思いだったけど、慣れると逆に、
そこにある種の精神の平穏を見出すようになったりもしたもんだね。

その「気が遠くなる」を乗り越えた先にある、人としての真の心の
平穏を退けながら生きて行くことの、なんたる不毛さであろうことか。

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