盲目な人間は危険である


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001 2024/06/29(土) 18:12:31 ID:PoLN8CVh2g
「反抗する奴は皆敵だ。たたき殺すぞ」 目をつり上げてどなった。 「おれたちは皆百姓だ。何も知らないだ」 澄みきった声は村中に響きわたり、入り乱れた騒音を打ち消して、山びこのようにこだまして行った。住民は一つ心になって哀願するのだった。

……お前らは何しに中国にきたのか?お前らにもなつかしい故郷があるだろう。おやじやおふくろも兄弟もあるだろう…… それなのに、なぜ俺ぁの村を荒らすのか、俺ぁの親兄弟を殺すのか、どうして俺ぁの小麦を取っていくのか、お前らがきてからは、作ったものは取り上げられ、労役でこき使われ、アカシヤの葉や楊柳の葉を食って、やっと命をつないできているんだ。栄養不良の我が子を目の前にして、どうして小麦を渡せるか。そればかりじゃねい、もし小麦を渡したら、またそれでさらに戦争を継続し、俺ぁの同胞を殺すのだろう。戦争は反対だ。俺ぁがなめた今日までの苦しみ、もうこれ以上我慢できねえ、これ以上誰にも受けさせちゃならねえ。八路軍は俺ぁの救いの星だ、お前らはそれでも人間なのか……死んでもいうものか。

「何ッこいつ反抗しゃがる」 私は歯ぎしりして怒った。血も涙もない、一片の良心もない、この私には正義の叫びも、美しい人々の訴えも、焼石に水であった。それどころか天皇教がのりうつったこの狂人は、逆上してきた。

「S少尉!こいつら一人あて銃剣で刺し殺し、井戸の中に叩きこめ!!」

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007 2024/06/30(日) 20:03:06 ID:wxHCPWDXWA
ええ。  

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