長期記憶の最適化と共なる蓄積という知恵の深化が、
たとえば自分自身の健康養生や体力の維持向上に資するようなこともまた当然ある。
人間にとっての老化速度というのも、身体の前後左右上下内外本末といった
要所〃の対称性の確保具合に大きく左右されるもので、「体にガタ」などという表現が
よくされる不具合も、この対称性の崩れそのものないしその派生である場合がほとんどである。
適正なストレッチなり運動なりによって、筋肉の配列を整えて行くことで
より一層の対称性の高さを確保することができれば、場合によっては
若い頃以上の健康や体力を中年以降に獲得することまでもが可能となる。
俺なんかは特に、若い頃に不正なスポーツ運動で、体の対称性が致命傷級にボロボロに
成り果てていたのを、年を重ねるごとに矯正していったものだから、未だに生涯のうちで
体調最悪だったのは20代前半、そこからずっと復調を続けているといった具合ではあるのだが。
身体の対称性も図の如く五種類以上あり、あっちを正すとこっちが崩れるといった、
ルービックキューブ的な難点をも帯びているものであるために、単純な試みで体の対称性を高めて
行ったりすることもまず不可能で、自らの深遠な知恵の構築があって初めて実現できるものであった。
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