別に何も違ってない。
非合法に横行してしまっていた実質的な奴隷制なども含めて、
賢聖たちの奴隷使役廃絶のための高い志しが窺える証拠というばかりのことだ。
同時代のほぼ全世界で、奴隷を廃絶してかかろうなんて心意気の持ち主は
皆無に等しく、むしろより一層に残酷無残な奴隷たちへの使役によって、
虚栄や覇権を謳歌しようなどとするのが当たり前だったというのに、
もはやそんな人使いは最低限以下に抑えて行こうと尽力していた偉容よ。
残念ながらその取り組みが日本でも近代以降には途絶して、
逆に英米なぞの奴隷使役頼みでの覇権拡大に乗じたりまでする始末。
そのせいで江戸期の一般的な年季奉公をはるかに上回るような苦役が
氷河期以下の次世代に強いられて、少子化からの亡国の危機にも陥っている。
何度も繰り返し述べて来たことだが、始めから何も変わってない上に、
それを論駁するような証拠も何も提示されてはいない。ただ、
「人間社会は奴隷使役を推進してこそ」という、どこぞやの誰かの意見が、
本人の脳内だけで成立している虚妄としてひたすら浮いているばかりのことだ。
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