別スレで、否定派の並外れた堪忍の才能に絡めて話していたことにも依るならば。
日本人は総じて、相応な報酬も厭わないほどの努力を当たり前のこととして尽くしておく、
「陰徳を積む」心がけというものを、仏門帰依なども通じて育んで来たものである。
それが画像でいうところの「十分に分け合ってあまる」という世相を実現し、
江戸時代のような島国の自給自足で、総じて貧しいような時代にまで、
戦乱一つ招かないで済む治世を実現して来たのである。
しかし、近代以降は特に権力者層などに、そういった日本人の心がけを悪用して、
自分たちだけはさしたる努力もせずにうまい思いをしようなどとする連中が生じ始めた。
ブラック労働などでも、頑張って働けば働くほど搾取されて痛い目に遭うのが常態化し、
多くの人々が昔ながらの陰徳志向を諦めながらも、逆に楽していい思いをしてやろう
なんていう連中だけは増加を続け、ついには悪徳の総量が陰徳のそれを上回り、
奪い合いばかりのせいで足らず、楽していい思いをしたいような連中までもが、
望みとは裏腹な無駄手間に苦しめられるような事態までもが到来し始めたのである。
その惨状の打開のためには、その辺の民間人が自助努力を心がけ直すなんていう程度では
決して済まない。権力者層からして、努力志向の平民に寄生しての、無政府状態未満な虐政を
深刻化させて来た、その上層の部分からの是正なくして、決して反正も成し得ることはない。
返信する