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「求道か、さもなくば頽廃か」という時代2 偉大なる生存の報告 Part328


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362 2025/05/12(月) 10:45:51 ID:woae2VnWYc
「君子の道は闇然として日にあきらかに、小人の道は的然として日に亡ぶ」(中庸・三三)

小人の道は大を諦めて小を諦めぬ代物であるがゆえに、
君子の道は小を諦めても大を諦めぬ代物であるがゆえに、さようでもある。

大器晩成で、人が一定以上の大成に与るためには、小人たちが挙って群がり貪るような、
若いうちの楽しみなどを、精進のために諦めねばならなかったりもしようが、
それでこそ、すでに同年代の小人が老い衰えて足腰も立たなくなってしまったような頃に、
それ並み以上の楽しみを、達者としての大成と共に謳歌できたりもするであろう。

四苦八苦のような、仏法が特に概括化して示している、人が人生の上で諦めるしかないような
普遍的障壁のうちでは、若いうちの求不得苦などに該当しようが、それが実際的にはさように、
大を諦めぬためにやむなく諦める小、などとして自らに降りかかってくるようなことになる。

諦めるべきでないことを諦めないからといって、諦めることがそんなに減るわけでもなく、
むしろ些末な私情に囚われたりすることなく、機敏に諦めて行くべきことなどは増える。
そういう諦めが増えて、無益な諦めを絶やすことが、自らの人生全体を、精鍛によって
不純物を排した名刀のごとく精錬し、どんな虚栄と共によりも上質なものならしめるのである。

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スレッドタイトル:「求道か、さもなくば頽廃か」という時代2

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