
「自殺」については、「自分で自分を殺める行為」として
罪悪視する宗教が多いですよね。
しかし、ほとんどの宗教(※仏教を除く)で異口同音に自殺を禁じたり、
自殺者を「あの世で罰を受ける」「地獄に落ちる」などと断罪して
差別したりしているのは、別にそれが「普遍的な事実である」ことの
証左というわけではなく、宗教というものが、科学や医学が未発達だった
時代に生まれた、現代の目で見れば野蛮で未熟な思想であるために
過ぎないと思われます。
仮にそれが「信者の自殺を防ぐための方便」だったとしても、
それで自殺を止められなかった場合には、死者に鞭打ち、
自死遺族の苦しみにも追い打ちをかけて遺族への差別感情をも
生みかねない、両刃の剣的な非常に危険な思想だと言えます。
なお、現代の医学では、自殺未遂者および既遂者のほとんどが、
うつ病や躁うつ病という『脳の病気』に罹患しており、
それに伴う「希死念慮」+「自殺衝動」(非常に強力な衝動であり、
理性や精神力で抗うのはほぼ不可能)という「症状」によって
脳をコントロールされた結果、本人の真意に反して自殺行動を
取ってしまうことが明らかになっています。
たとえば、肺炎になると高熱が出るのも、意思の力では
コントロールできません。
そして、肺炎で死亡するケースもありますが、同じように、
うつ病になると脳がエラーを起こし、その結果、自殺という形で
死に至ることもあるというだけの話です。
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