
日本人は、欧米人と比べると米を主食とする高糖質食でも太り難い体質なのですが、
それは一概に良い事とは言えず、また「米が日本人の身体に合っている」からでもなく、
膵臓のインスリン分泌能が低い(欧米人の半分程度しかない)ために、「太れない」
だけなんですよね。
つまり、重度の肥満になる前に糖尿病になってインスリンが出なくなり、
一転して痩せ始めるので、欧米人のような200kgや300kgという超肥満体には
「なりたくてもなれない」ということです。
なぜそうなるかと言えば、日本では欧米に比べて農耕の歴史がはるかに短かいために、
日本人の身体が、まだ穀物(糖質)の摂取に十分に適応できていないからです。
人類が、約250万年にも及ぶ肉食主体の期間を経た後、約1万2千年前に中東地域
(チグリス川とユーフラテス川で挟まれた地域)において穀物の栽培が始まり、
すぐにヨーロッパに広がりました。
すなわち、現在のような穀物の多い食事に変わってから、欧米人の場合は1万年
(約400世代)くらい経過しています。
一方、日本において農耕が本格的に行われるようになったのは稲作が伝来した
弥生時代に入ってからで、今から3000年から3500年(約120世代)くらい前だと
言われています。
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