量子条件に達するような微視的領域においては、
観測行為が対象の動向をかき乱すために、観測していない場合と
同様な動向を直接観測することができないというのが、物理学上の不確定性原理。
これと同様な現象が人間大の世の中にもあって、たとえば、
国富の9割がたを54歳以上の旧世代や大企業や富裕層が収奪、占有している
今の日本社会において、残りの1割以下で江戸時代平均にも大きく劣るような
経済水準での生活を強いられている次世代の日本人というのは、
その大半が非常にみすぼらしくて、人格荒廃なども著しく、
とてもじゃないが次の時代を任せる気などにはなれないような風体でいる。
もしかしたら、人間並みの財産と共にであれば、ちゃんとした一人前の立派な大人
たり得るかもしれないが、それは観測者たる旧世代や大企業や富裕層たち自身が
阻んでいることだから、自分たちが死に絶えて国富の大半を明け渡すのでもなければ
確認もできないことである。故に、それはそんな連中たち自身が観測できることがない。
いつまでも次世代が不甲斐ないからといって、世の中を明け渡せないなんていう
言い訳は通らない、不甲斐なく見える内からでも明け渡すしかない、といった原理である。
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