
江戸時代よりも明らかに重税だったのは「近代」、
明治から戦前にかけてで、それゆえ江戸期には全国屈指の
富裕さのおかげで、酒田本間家のような、下手な大名も顔負けの財力を
誇る大庄屋を輩出していた山形でも、おしんのような身売りすら横行していた。
226事件やそれ以降の軍国化も、江戸期にはなかったような
地方での虐政への反発で招かれたものであったために、特に圧政が
ひどかった東北から東条英機などが軍閥トップに躍り出ることともなった。
江戸期の徴税は、江戸初期の検地によって確定した
諸藩の表高によって定められていたために、開墾などで実高が上がった分の
余り米はみな農家が総取り。そのため日本中で酒田本間家に継ぐような大富豪の
大庄屋が発生し、いまでもその子孫が財力に物を言わせて代々政治家を歴任する
ような真似が横行している一方、武士たちはコメで税金を取っているというのに、
余りまくってるせいでコメ価格が上がらないことに万年苦慮させられていたともいう。
それでも、外国との加工貿易によって、一人当たりの国富が江戸時代の倍以上に
達している現代よりも、誰しもが裕福だったなんてことまでは言われないが。
少なくとも国富の9割以上をバブル世代以上の年寄りに牛耳られているせいで、
残りの1割以下だけで爪に火を点すような生活を強いられている氷河期以下の
次世代などよりかは遥かに総じて裕福だったろうし、だからこそ誰しも結婚して
子を持つことができて、今みたいな少子高齢化に見舞われることもなかったのである。
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