
「脂肪悪玉説」の始まりは1950年代のアンセル・キーズ博士の7か国研究です。
世界中を回り、食事と心疾患の因果関係を調べ、飽和脂肪酸が心疾患の原因であることを
突き止めたとされています。
この研究をもとに、米心臓病協会、上院(マクガバン・レポート)、米農務省などが
「脂肪を減らす食事」を推奨し、それに「低脂肪」をキーワードとした食品開発により
売り上げを増大させていく食品業界、原料としてとうもろこしの生産を増大させた農業など、
1980年代に近代医療や栄養学の中にしっかりと組み込まれていく中で、
「異論を唱えることができない神話」となっていった様子などが紹介されています。
そして、この「脂肪を制限した40年間にわたるアメリカの栄養実験」は失敗に終わりました。
脂肪を制限する代わりとして炭水化物の摂取量が増大し、肥満と2型糖尿病を増大させたのです。
脂肪の果たす役割の研究や、炭水化物は代謝されれば糖に変わりインスリンの分泌をもたらし、
それこそが「太る原因」であること、低脂肪や低カロリーでは空腹感が増し、減量ダイエットは
うまくいかないことなどもきちんと説明されています。
返信する