
人間の為し得る徳行にも程度というものがあって、
>>17にも書いたとおり、
上は天下国家の平和や繁栄の実現から、下は凶悪犯罪ぐらいはやらないとかまで、
聖人君子級から良民程度まで多くの段階を踏めるわけだけれども。
上に行くほど知能を高いままに保っておく必要が増え、下に行くほどそうでもない。
天下万人の公利公益をよく隅々まで見計らってその保全や増進に勤めるが如きは、
IQ80未満に不用意に陥ってしまうようなことを完全に断ち切れるぐらいの人間のみが
務まる大業であるために、その素養のない人間がゴマンと集まって共産制あたりを
世に敷いたところで、結局のところは赤い貴族の跋扈する格差社会が招かれたりする。
立派な大人の男といえども、遊興などに耽ることのある俗人である以上は、
必ずしも保ち続けられる条件ではないために、異性交遊を含むあらゆる享楽を
戒律で制限しているような出家者などからの補佐が有用となったりもする。
ある種の金融稼業などは、世の中から私的に富を巻き上げての運用によって、
自らの資産を増やすことばかりに特化するために、世の中に公認されている仕事で
ありながら仁徳を損ね、天下万民の公益を推し量ることなどを人並み以上に不能ならしめる。
そういった職分の人間が世の中全体を取りまわすことはおろか、取りまわす立場の人間に
親しんだだけでも不仁の毒が移り、天下の公益への配慮を少なからず損なわしめる。
とかいった風に、チンパンの谷への陥りによる不仁化の危険は、合法的な社会にすら多数存在する。
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