私の運転するクルマは東名高速道路を東京から西に向かって神奈川県内か静岡県に入ったあたり?を走行していた。
ふと気が付くと、いつの間にか私の右側の追い越し車線に現れて抜き去ろうとするクルマがいた。
横を通り過ぎようとするそのクルマには、高齢の男性ドライバー1人だけが乗っていて、
ハンティングキャップ(日本で言う「鳥撃ち帽」)をかぶっていたのははっきり覚えているのだが、
服装がどうだったか詳細は思い出せない。
ただトータルのファッションセンスが良いのは一見して分かった。
その上、ハンドルを握っている姿勢が良く、つまり姿全体の雰囲気がとにかくカッコいい!・・と感動したものの、
それは一瞬のことで、その人はチラッとこちらを見てスーッと走り去った。
これは今から40数年前のことだが、このシーンははっきり目に焼き付いている。
その理由は、ハンドル握って55年になる私の経験の中で、後にも先にも”これ以上にかっこいいドライバーを見たことがない”からだ。
それは、乗っていたクルマがオープンカーだった影響もある。
クルマ自体がかっこいい上に、屋根や窓ガラスが無いので車内が明るく、外からの視線を遮るものが無いので、
そのドライバーの身なりと仕草がハッキリと見てとれたからでもある。
私がクルマに詳しければ瞬時にその車種・車名が分かったのでしょうが・・、白だったかシルバーだったか?
の色の外車のオープンカーを今、記憶を頼りに調べてみると、たぶんそれは「ポルシェ911タルガ」ではなかったかと思える。
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