「イスラーム」とはアラビア語で「服従」を意味し、
その名を冠するイスラム教もまた、何かにかけて服従を重視している。
全ての信徒はアッラーへの絶対服従を義務とすると共に、
女たちは亭主となる男への絶対服従までをも強いられる。
そんなイスラム教という宗教が、そんなに上質な文化体系だなんてこともない。
元はといえば、キリスト教国からの侵略への抵抗を続けていた中東の勢力が、
便宜としてその場しのぎに拵えた信教だし、それ以前の中東諸国が、
裸踊りや一妻多夫まで横行するほど退廃的な文化にまみれていたからこそ、
女たちが肌や髪を公然にさらすことまで厳禁するような、極端から極端への
一つ覚えじみた試みによって教義が先鋭化してしまった経緯もある。
ただ、それに似た真似によってでしか、男女の良好な関係を修復する余地が
ないというのも、ここまで文化習俗が退廃しきった時代にとっては必然ではないか。
「らんまん」の寿恵子さんのような内助の功に長けた良妻賢母も絶え、
男遊びを重ねれば重ねるほど女としてのレベルが上がるなんていう
観念までもが女たちの間で通用してしまっているような時代ともなれば、その次に、
急に仲睦まじいオシドリ夫婦なんてものが成り立たないのも当たり前のことだろう。
「若薬弗瞑眩、厥病弗」
「めまいがするほどキツい薬でなければ、その病が癒えることはない」
(孟子・滕文公上、書経・説命上)
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