上記のようなRAID的情報構築の妨げになるという問題がまた別にあるために、
記憶情報の断片化の危害は、HDD以上に人間の脳の場合のほうが大きいといえる。
危害度でいえばSSD<HDD≪人間の脳とでもいった所。
SSDも多少はデフラグの効果があると言われるが、脳やHDDほどではないうえ、
読み書き回数や記憶時間に仕様上からの限界があるといった別の問題も
あるために、良くも悪しくも人間の脳からはより遠ざかったといえる。
SSDよりもHDDのほうがはるかにコスパに優れるために、
今でもサーバー構築などではHDDのほうが重宝されていることが多いけれども、
脳記憶はそのHDDの数百倍もの容量を持ちながら、データセンターなぞよりも
はるかに小さい一人一人の人間の頭の中に収まっているものなれば、
その汎用性の高さをIT技術が完全に上回るのもまだまだ先のこととなろう。
そこをうまくフル活用できるか否かで、人間がAI以上たり続けるか否かも左右される。
脳記憶の断片化をよく防いで、情報処理のストレスフリー状態やRAID構築の余裕を
確保していれば、AIにはまだできない、思いつかないようなことが可能となる一方、
記憶領域全体に断片化した記憶を散逸させているような状態なら、いつと言わず、
もうすでにAIほどの有用性もない半廃人と化していたりもしよう。
人間を有用性の如何ばかりで考えるのも冷酷に過ぎる所があろうが、そういう点を
全く無視していいわけもなく、そのせいでAIに足元をすくわれぬようにもせねばならぬ。
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