雌雄異体の生物としての極めてありがちな宿命によって、女という生き物は
大昔から、男からの力ずくの暴行によって子を身ごもって来たのであるからして、
強姦だろうがなんだろうが、そこでも屈してしまうのが抗いがたい性分なのである。
だからこそ、レイプという行為に極めて徹底的な拒絶感を抱くし、
その被害に遭った場合のみならず、ただ自分への暴行に及びかねない
男たちへの恐れを増長させただけでも、ヒステリーなどに陥りがちなものである。
それを防いでやれるのはあくまで、レイプに屈するのが性分であることを承った上での、
女たちへの慈しみのほうであって、「女は強い」「男よりも強い」みたいな、女たちもまた
妄想でいい気分になれるからと好みがちなまやかしに基づく、女たちへの担ぎ上げなどではない。
人間社会における民、一般庶民などもまた、権力者からの支配に屈するのが、
その立場上からの性分であるが故に、国民総銃武装で抵抗権を大々的に肯定している
アメリカですら、いつの間にか肉屋を支持する豚の如き公儀への屈伏が定着してしまっている。
そこで必要なのも、やはり民草のような立場の人間の強さを認めてやることなどではなく、
お上に屈せざるを得ない立場であることを見越した上での慈しみのほうなのである。
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