
ここにいる多くのお爺さんたちは興味なし、そもそも知らないとかだろうが、
先日訃報が届いたこのベーシスト、俺もベースを弾いてた上にリアタイ世代な関係で、
雑誌でのロングインタビューを読んだり、SSTVでのインタビュー映像を見たりしたこともある。
古巣のストーンローゼスではなく、プライマルスクリームでの演奏はCDなどを通じて
幾度となく聴いて来たものだが、結局会うことはおろかコンサートに行くこともなかった。
以前にも話してた通り、Paul Jacksonというハービーハンコックバンドのベーシストとは
会って(当時通ってた英会話教室の先生の通訳越しで)話したりしたこともあるんだが、
その人ともそれっきりで、上京時、もらった名刺を頼りにコンタクトを試みるも叶わず、
4年前にずっと日本在住のうえで亡くなったという一報を聞いたものである。
そういった、自分にとって最も遠い部類の人々との交流、非交流に思いを致すたびに
思い浮かぶのが「一期一会」という禅語。ほとんどの日本人が言葉の上では知っているが、
その真意を十分に測り知っていることは稀である。「何事も一度きり」などという意味だと
説明が為されることが多いけれども、ただそれだけではない。このスレの主題のような理由で、
この世で会って話せる相手なども、全世界のうちのごく一握りでしかないうえで、それでも
なお生じる付き合いの得難さを重んじよ、といったような意味合いもまたあるであろう。
でなければ、禅語として尊ばれるほどの深さなんてないといったことにもなるからな。
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