
悠久の歴史の観点から見れば、
偉大な時代よりも少なからず劣悪化している世相のうちとして、
近ごろよく問題になっている市政や市長の不行跡などもある。
伊豆や前橋の市長に限らず、うちの地域付近の市政などでも
色々と問題が起きているのを聞くし、特に維新による粛清以前の
大阪市政などもまた腐敗の伏魔殿だったのが未だ記憶に新しい所だが。
都道府県や市町村といった行政区分のうちで、「市」というのは、
西洋の王族が自らの実質的な勢力圏としていた領域でもある。
日本の大名などは、県に相当する支配地域全体の統治責任を負っていたが、
西洋の王侯は都道府県並みやそれ以上の領域を自らの国としながら、
内実は自らが住まう市街の統治責任しか負わないのが常であった。
なればこそ城壁で市街全域を囲い、自国なはずの全領土からも
侵害を受けることに備え続け、市外の農村などは十分な保護対象と
するわけでもなく一方的な徴税の対象などにするのが常であった。
日本でも、鎌倉期以降の地頭などが似たような暴政に及んだために
争乱期を招き、大名級に国全体を十分に統治してかかる支配者の出現
と共に収拾が付けられた。今はその内の争乱期と同等な時代なのである。
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