フィンランドの子供のなりたい職業ランキング第3位は、なんと「働きたくない」 だそうですが、
「なりたい職業」を考える際に、しっかりと「働きたくない」という選択肢が存在しているということに驚かされます。
しかし、こういう選択肢があることは考えてみれば当然で、誰もが「なりたい職業」を持っているはずだ、
という前提がそもそも間違っているのかもしれません。
もちろん、働かないことを貫くには、それでも生計を立てられるだけのお金を何らかの手段によって得ることが必要で、
そういう手段を持たないのであればやはり働く必要があるわけですが、それにつけてもわが国では、「働きたくない」という人や
「仕事が嫌い」という人に対して、必要以上に風当たりが強い気がします。
「仕事が好きで好きでたまりません!」「趣味は仕事です!」という人に対するイメージは基本的に悪くありませんが、
たとえ子供であっても、「将来は働きたくない」と公言することは許されないような雰囲気があります。
しかし、一方で「やりたくない」とか「面倒くさい」とかいう負の感情から生まれるイノベーションもあるわけです。
「仕事が嫌い」だからこそ、早く終わらせる術を考えたり、「仕事が嫌い」だから、休日をしっかり取れるように
効率を上げようと考えたりするという側面もあるわけで、「仕事が嫌い」なことによって生まれるプラス効果も無視できません。
怠惰を原動力とすることで、最小限の努力や犠牲で生産性を最大限まで高められる可能性があるのです。
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