中2のときに新任の女先生にいたずらしようってことになって、
先生が体育館に一人でいたときに5人くらいで襲いかかった。
プロレスの、足を持ち上げて宙でグルグル回すあれをしようと
してたんだけど、羽交い締めにしたときにキャァァァァァーって
先生が悲鳴を上げて、 バンッ!バンッ!バンッ!って感じで周囲の
準備室の扉が開いて昼休み中の男の先生たちが飛び出してきた。
「お、お前らぁ!」って、生徒じゃなくて 不審者を恫喝するときの
表情。
「こ、この子たちがぁぁぁ」って羽交い締めにされていた先生も顔を
グシャグシャにして叫んだ。
「僕達だけでは 処理できない校長を呼ばなければ」みたいなことを
言って男の先生達が 集まってくる。
なにか勘違いされてるのではと激しく感じていた。
ここは毅然とした言い訳をしなければならないと思った。
そして僕はグイッと一歩前に出てよく通る声で言った。
「僕たちはただ、先生を回そうとしていただけです」
10年前の思い出だ。この後の怒号は今でも夢に出てくる。
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