欧米の場合は、本業が大地主でもあるような、国家運営に対して無責任な王侯たちが、
ユダヤ商人や教会と結託しての暴虐の限りを尽くしていたところから、
民主革命によって王制の廃絶や形骸化を実現したために、
内政にかけての苛政には一定の歯止めがかけられるようになったうえ、
地主の権限が大幅に低下したことによる街並みの美麗化なども達成したもので、
民主化が「最悪よりもマシ」程度の世相の改善をもたらしたのも確かなのであるが。
日本の場合は、明治以降の民主化によって、非地主として全国全土を引責自殺級の
責任を負いながら厳格に治めていた君子階級を権力の座から引きずり下ろした結果、
逆に大地主や豪商の血筋の者ばかりが政官財の要職を牛耳るようになり始め、
封建時代をはるかに上回るような虐政がまかり通り、身勝手な開発で国土も荒廃の
一途を辿るという、どこにもいい所がないような政情を招くこととなったのだった。
歴史的に仁義道徳が未だかつて認知されたこともなく、国家規模での侵略戦争や内戦を
100年と予防出来た試しもない欧米人たちが民主主義に理想を見出すのはまだ
実のある理由があるが、日本人にとってはここ150年の腐敗まみれな体制を正当化
するための苦しい言い訳にしかなっておらず、その根拠も机上にしか認められない。
だからこそ、権力者の間では法律が通用しないような領域までをも温存しておくことで、
是が非でも体制を守る手筈を整えておかねばならない。たとえ亡国を引き換えにしてでも。
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