CIA工作員の故・立花隆の持論に、
「都市は死んで行くもの」というのがあったんだが、そりゃあ
世代交代を拒んで新陳代謝を疎かにしてたりすれば死ぬわな、と。
昔の江戸みたいに何百年と隆盛を誇り続けた実例もあるわけで、
この世に壊乱をもたらす権力犯罪組織の一員ならではの、
一面的あるいは願望的な見方に過ぎないとはいえるのだが。
じゃあなぜ今の東京やNYに、昔の江戸みたいに健全な恒久的運営が
務まらなくなっているのかって、利権腐敗がその塞栓的な障害になってるから。
江戸のお侍さんたちは清廉潔白な、明朗会計の利権世襲を守っていたが、
今の東京やNYには、不正まみれで法外な暴利を巻き上げているような
連中が数多いる。そんな後ろ暗い所のある利権の吹き溜まりとなって
いるからこそ、世襲によってもまともな世代交代が務まらない。
だからこそ、権力腐敗側の人間からすれば、都市は死んで行くものとしか
考えられないし、そんな連中が支配下に置いている都市も本当に死んで行く。
別に普遍的な摂理でもない、ただの自業自得の悪因苦果に過ぎないのである。
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