江戸時代と一言でいっても200年くらいありますし、江戸と田舎と、
あるいは武士と町人ではそれなりに立場が違うのですが、
江戸庶民と武士の生活をご紹介しましょう。
まず江戸の町人は、基本的にみんなフリーターです。
お金がなくなったら働く、あったら働かない。
割と単純です。
大工なんかの職人も金がなくなると働きますが、金が手元にあると働きに来ないので、
てんでアテになりません。
誰だったかな、幕末に江戸に来た外国人が、
「職人がどれだけくるかその日にならないと分からないから作業が進まない」
とグチった記録があります。
職人じゃない町人は、手配師さんのところに行きます。
「どうも旦那ァ、なんか仕事ないですかね?」なんていうと、
「そうだなァ、夏だから金魚屋やるか?」といわれて、
道具一式なんかを借りて金魚屋をやります。
んで季節が変わったりしたらまた別のものを売ったりするわけです。
朝は早い(夜明けから)のですが、まあそうはいっても夏は午前4時頃から明るくなりますけど、
冬なら午前6時頃まで暗いわけで、そういう意味では自然とサマータイム。
時間で区切られるというより、自然のリズムで区切られるわけです。
んで、だいたい働くのはお昼頃まで。
それで日当をもらったら、風呂屋で汗を流して、あとは落語を聞きに行ったり、
芝居(歌舞伎)を見に行ったり、吉原を始めとした歓楽街をのんびり流したり。
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