基本、悪人というのは人並み外れた死への恐怖の虜トリコである。
始めにそうなってしまう原因は人それぞれだが、そこから
「どうせいつかは死ぬんだから好き勝手やってやろう」と
開き直っての悪行を積み重ね始め、罪悪感によってさらなる恐怖を
募らせながら、逃避目的での悪行をさらに畳みかけるという、
悪循環の自己点火条件を満たしているのが、悪党の基本である。
とはいえ、そんな内実を人に知られるのが恥ずかしいので、
さも死など恐れていないかのようなイキリ回りを表向き繰り返し、
挙句には死の間際にまでその演技を貫こうとする。
そこで、死への恐怖によるセロトニン欠乏からの鬱屈をはねのけて、
さも平気であるかのようなフリをするために、今まで以上の懇親のイキリを試み、
ドーパミンやアドレナリンの過剰分泌で極度の興奮状態となるものの、
それと引き換えに心身のリラックスを司る神経物質であるアセチルコリン
までもが極度の欠乏状態に陥り、ネット越しの言動だけでも、
それとみてとれるほど極度の緊張状態に陥ることとなる。
つまり、死への恐怖を全く克服できてはいないことにかけての、
「頭隠して尻隠さず」状態となるわけである。
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