表に出しゃばり続けている者は弱い
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別にこの二人が特別に人としてダメなんてことはないし、
経歴や容姿が現代日本で最高級だったことにも疑いはないのだが。
表社会の一番目に付くような場所でずっと衆目に晒され続けたりする時点で、
本人たちも増上慢からの自滅などに陥りかねないうえに、
ハニトラその他の手管による失脚を目論むスパイ勢からの格好の餌ともなる。
昔の将軍大名なども、お目通り資格を厳しく制限していたぐらいには、
顔出しからの有名人であることなどはあえて避けていたもの。
そこに夢を抱いたりするのからして、小人の虚妄でしかないである。
経歴や容姿が現代日本で最高級だったことにも疑いはないのだが。
表社会の一番目に付くような場所でずっと衆目に晒され続けたりする時点で、
本人たちも増上慢からの自滅などに陥りかねないうえに、
ハニトラその他の手管による失脚を目論むスパイ勢からの格好の餌ともなる。
昔の将軍大名なども、お目通り資格を厳しく制限していたぐらいには、
顔出しからの有名人であることなどはあえて避けていたもの。
そこに夢を抱いたりするのからして、小人の虚妄でしかないである。
嘘つけ。 糖質や発達持ちでも好き勝手やりたい放題、
世の中ぶっ壊し放題が今の日本じゃねえか。
むしろそれぐらいでもないと、
過剰に肥大化している名声利権と共に、
平気な風でもいられないってところもあるだろうがな。
すでに話したことではあるが、近世までの日本などには、 今の中央メディアなみに絶大な名声利権というもの自体がなかった。
歌舞伎の創始者は出雲阿国という女で、当初は女歌舞伎のほうが
正統だったものの、あまりにも人気を集めすぎて風紀を乱すからとて
幕府に禁止され、女役まで全て男が演じる女人禁制の芸能と化したように、
名声利権が肥大化し過ぎることには意図的な制限が敷かれていた。
その上でさらに、将軍大名への不許可の接見はほとんどの一般人が
禁止ともされていたのだから、近年の独裁国家における首領への賛美
のような、名声の一極化が敷かれていたわけでもなく、ただひたすら、
電通や全国放送が司っている規模の広告体制全般が絶無だった。
そんなものには害ばかりがあって益はないと見計らわれていたからこそ、
あり得るものもあえて排し、芸能全般をも河原乞食のタコツボ利権に留めた。
そもそもが人を本名で呼ぶことも不謹慎とされ、字ｱｻﾞﾅでの呼び合いを
原則とするほど、個人の名声を絶対化することを大元から忌むのが基本だった。
人間社会はそれぐらい、名声利権のプロパガンダ級への肥大化を徹底排除
してかかることで初めて、半永久的な健全さをも獲得できるものなのである。
否定派も近頃の大谷報道などを見て、コンプレックスからの鬱に陥ってたように、 肥大化し過ぎた名声利権こそは、ルサンチマン的な精神病理とも切っても切れない関係にある。
ニーチェは、ルサンチマンを人間社会に遍在する病理のごとく取り上げていたけれども、
それは自らの住まうキリスト教圏が、イエスというただ一人の男にすべての名声を集約して絶対帰依の
対象とするようなカルト性を帯びているが故にそう思えていただけで、そもそもカルト信仰級に
絶大な名声への陶酔などを世を挙げて排しさえすれば、ルサンチマンも共に排して行けるのである。
それでもやはり、世の中に真の平和や繁栄をもたらす域の偉人の名声というものは残るのだが。
そういった人々は別にいい思いをするでもなく、生前は人並み以上の苦労続きであった上に、
死後やっと正しい評価を受けたりするのが常なものだから、ルサンチマンの対象などにはならない。
虚妄の名声を排し、真の偉人だけを称えるのであれば、自然とそういった病理も立ち消える。
そのためにもまず、人の名声が過度に肥大化するようなこと全般を絶やして行かねばならぬ。
世の中というものは、虚名こそが本物以上に過大たるのが常でもあるのだから。
たとえば、手塚治虫の人生を聞き知った上で、 ルサンチマンを抱ける人間なんか一人もいないだろう？
今や全世界を征服下に置いている、戦後日本のコンテンツ産業の実質的始祖という、
紛う方なき偉人でいながら、その生涯のほとんどをトキワ荘のような、
今の否定派の住処とも大差ないだろうボロアパートで過ごし、激務のあまり二日や三日寝ないのも当たり前。
還暦前に不調を感じて医者の診察を受けた時にはもはや治療不能な末期の胃がんで、
「本人もその方が本望だろう」と、嫁と医者が示し合わせて病名を本人に知らせもせず、
死の直前まで複数の作品の執筆に携わり続けていたという挺身さ。
当時は漫画やアニメが完全な子供向け扱いだったうえに、
まだ経済や科学技術などの別分野でも日本が世界的に突出していたことから、
取引先で舐めた扱いを受けることが多かったために、年齢を逆サバ読んだりもしていたという。
存命中には明らかに常人以上に過酷で、特段名誉的でもない生涯を送りながら、
今や濁世に苦しむ全世界の人々にとっての、ハリウッドやプロスポーツをも上回る心の拠り所の始祖たる。
本物の偉人はそうやって、嫉妬の抱きようもないところから、なんなら本人自身の名声が十分に
広まっていない内からでも絶大な影響をこの世に及ぼし続けるものであるからして、
過大な名声利権の抑制などになんら悪影響を被る心配もないわけである。
少なくとも男たるもの、過度の名声利権に溺れるのは脆弱化への呼び水となることを 卑しんでの忌避を重んじるべきだし、女だって実力を尊重するのならそうあるべきである。
東大出ようがハーバード出ようが絶世の美女だろうが、スパイやカルトやゴシップ紙や、
世界中のネット網による監視下でも強者たるなんてことはない。弁慶の泣き所に金属バットを
添えて天下万民に差し出しているような状態なのだから、それも当たり前なことである。
むしろ、できる限り自らの名声自体は最小限に留めようとするような所でこそ、
実力ある人間のそれも最大限に発揮されて、最大級の敬意をも集めるものである。
今ゴールデン帯のバラエティ番組でバカ騒ぎしている芸能人が、各国の政府首脳や
大谷との面会を望んだところで断られるか、しぶしぶ承諾されるぐらいのものだろうが。
ワンピースや鬼滅の刃の作者には、マクロン大統領や大谷のほうから敬意と共なる面会を望んだもの。
二作者とも公然と顔出ししてはいないし、鬼滅の作者に至っては本名すら晒してない女性だが、
それでもその実力一本によって、ゴールデン帯の常連芸能人の上の上の存在たるものである。
しかし、その鬼滅もテレビでは深夜帯に追い込まれたりと（グロ描写などのせいもあるが）、
もはや日本の名声利権はタコツボを世界的偉業よりも優遇する本末転倒状態が固定化されているものだし、
そんなものに持て囃されるのはあえて避けるのが、真なる偉業のための義務であるとすら言えるものだ。
健さん文太さんひばりちゃんや昔の吉本などの昭和芸能人が、 みんなヤクザとの付き合いが昵懇だったのも、
自分たちが名声利権の矢面に立たされているがための脆弱さを帯びているのを、
どんな手を使ってでも保護してもらうためだったのである。
松本人志の文春砲による失脚事件などを見ても思うのは、
これぐらいは昔の芸能人ならみんなやってたぐらいのことだよな、と。
それをヤーさんの恫喝によってでももみ消してたから、なんとかなってただけ。
高倉健や菅原文太みたいな男前系の俳優などに関しては、
個人的に喧嘩が強かったとか、本物の刃傷沙汰も辞さないぐらいの覚悟も
あったとかあるかも知れないけれども、それでも情報戦まで強いわけではないから。
ゴシップ報道による失脚を食い止めたりするのには、また別の手が必要で、
暴対法の強化前あたりまでは、ヤーさんがその点で有力だったりもしたわけだ。
別にそれが良いことというのでもなく、過大な名声利権なんてものには、
非合法級の策動すら関与しなくては済まない所があるということ。
それがダメだというのなら、名声利権の過大さ自体を放棄すべきなのである。
創価のようなカルト宗教が芸能利権のバックに付いて来たのも、 やはり同様な脆弱さへの保護目的があってのこと。
今の日本では宗教法人が非課税だから、それをいいことに不埒な金信者けに走る
カルト宗教などが、どこまででも利権を膨れ上がらせて行けるのも知っての通り。
その絶大な資金力がそのまま、芸能人を一般社会から隔絶する元手ともなって来た。
折伏大行進のような迷惑行為で一般人からの印象を悪くしておいたのも、かえって
部外者が自分たちに接近して来ないようにするための手段として打ってつけだったもの。
カルト全般にいい印象を持っている一般人自体が日本にはそういないものだけれども、
そこで抱かれている気持ち悪さがまた、帰依する芸能人などへの下手な接近を阻む糧にもなる。
日本社会で幅を利かせていたりすることが忌まわしいことにかけては、
ヤクザなどとも遜色がないながらに、過大な名声利権とは大変相性のいい存在。
カルト宗教への特定的な課税などで潰してかかることも不可能ではないが、
それもやはり名声利権の過大さなどと共なる退場であったほうが望ましい。
そんなものが存続している以上は、カルトのほうにも少なからず存在意義ﾚｿﾞﾝﾃﾞｰﾄﾙがあるのだから。
専制というものが、民主制と比べてただひたすら凶暴で恐ろしいもののように思われるのも、 名声利権を極大化させたうえでそれを牛耳っているような独裁者を、多くの人々がまず想像するからである。
国中に特定の指導者の肖像画などが貼りめぐらされて、誰しもがその論弁を崇め立てている姿などを
傍目に見せられようものなら、本人自身は政治とも何の関係もないような芸能人やスポーツ選手こそが
最大級の名声を取り付けている民主主義社会の、なんと平静で健全なものだろうか、などと思われる。
しかし、たとえば昨今の大谷ハラスメントなど、独裁国家におけるプロパガンダなどと比べても、
名声利権の過大さ頼みな試みである点ではまったく遜色がなく、そこにいたいけな大衆たちの
集団ヒステリーやルサンチマンを際限なく増大させる不健全さが伴っている点でもなんら違いはない。
専制も民主制も結局、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」であるのには全く変わりがなく、
過大な名声利権で大衆をあおり倒すような不健全さを排した封建社会あたりのほうがよっぽど、
今の日本やアメリカなどよりも人々を健全な統治下におけるのにも違いはない。
そしてそれは結局、「この世で最高のイデオロギーは”無為自然”である」というテーゼにも帰結するわけである。
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