>>6 一部の食育本で有名な俗説に、
「明治時代のベルツ氏の人力車実験から、肉を食べずにお米ばかり
大量に食べる方が身体に良いことが証明された」
とか、
「日本人の身体には、肉よりもお米の方が合っている」
というものがあります。
この伝説は、TOSSなど一部教育関係者の間で事実と信じられていますが、
実は実験結果の考察ミスであり、現代の生理学や栄養学の観点からは
とっくに否定されています。
しかし、未だに多くの人々が、この明治時代の誤った研究を信じて
ネットなどで広めています。
食育を通じて子ども達に広まってしまえば、むしろ育ち盛りに成長を阻害したり
身体を壊してしまうだろうと危惧しているので、この話の真相を解説したいと思います。
まず、ベルツさんの実験とは何だったのか、簡単に説明します。
明治時代に日本に来たドイツ人医師のベルツ博士は、人力車夫が、
重い人を乗せて高速で長距離走れることに驚きました。
そこで2人の人力車夫に実験への協力を御願いしました。
最初に、普段どおり、大量のお米主体の食事(実際にはジャガイモや
大麦なども食べさせたそうです)をして走ってもらい、高速で長距離
走れることを確認しました。
次に、お米を減らして肉を食べて走ってもらったところ、
普段のようなパワーは出ず、途中で疲れ果ててしまったのです。
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