件の泡沫候補が、なぜ公安監視対象になっているのかというと、
既得権益に大ダメージを与えるような主張ばかりを公然と試みているものだから、
いろんな業界から締め出されて、ろくな仕事が得られない、そのせいで、
取引面で後ろ暗い所もあるような飲食業などに手を出している結果、であるとか。
そういった主張と共に政治活動などに及んだりする行為自体が、
自らの立場を追い詰めて、到底多数票など得られないような窮状を招いてしまう。
選挙の候補者も別に、世の中のすべてを外側から傍観し続けてられるような立場では
ないものだから、結局は何らかの権益を味方に付けるのでもなければ当選もままならぬ。
民主政が、どうあっても自明に金権腐敗に陥らざるを得ない所以。
むしろ、本当に世の中を傍観し抜けるような立場を出家者などとして擁立し、
そういう人々を税制優遇などで公的に扶助しながら、政治顧問として重用したり
するほうがよっぽど、政治と利権の癒着を排して行くのが容易いものとなる。
それこそが、政と商の癒着を断ち切る最大の切り札ともなるからこそ、
政商財閥の跋扈を大々的に許容し始めた近代以降の日本では、
廃仏毀釈をも講じざるを得なかった。今はそういった、政治が清浄などではあり得ない
ように元から調整されている時代なのだから、腐敗まみれであるのも必然なのでしかない。
元がそんなであるままに世を正して行こうなんてのも、朽木に竹を接ぐもいいとこなのである。
返信する