
世の中が、やもすれば政権を強請りたかりで自分たちの思いのままに
操ってやろうとするような不穏分子で溢れ返っている以上、
政権を握る者がまず必要とするのは、選挙で選ばれることなどではなく、
そういった連中を撃退してかかれるだけの武力や徳性を持ち合わせることである。
軍事政権ダメゼッタイ、文民統制コレ基本なんていう所からしてもうすでに、
闇の勢力が裏から政権を思いのままに操るためのプロパガンダなのであり、
そんな政治が清浄を保てるほどよく出来た時世ではないことから啓発し、
民を虐げるためではなく、不埒な政治干渉を撃退して行くための備えとしての、
政治家やその他の公職者の武装や、兵法のわきまえは公認して行かねばならぬ。
ただし、それが実際にうまく運用されず、北や今のミャンマーあたりのような
統制国家としての陰惨さに陥る場合もまた事実あり得るため、そんなことがないように
するための徳治のわきまえや、さらには仏道帰依級の挺身性もまた育んで行く必要がある。
なんのことはない、近世までの日本などではごく一般的だった統治手段であり、
近年に見られるような軍事政権などとは違って、強権支配を極限まで控え抜く、
無為自然の統治もまた盤石であった点が、現代では絶滅状態に陥れられているがために、
見落とされがちな点でもある。それもまた決してユートピアとまではいかなかったろうが、
極めて政治が腐れやすい時世ならではの最善だったのには違いない。
返信する