
いま俺はもう現代剣道はやめて、古流の技法に基づく剣振りだとか
柔術だとか、色々とそこに共通する要素を持ち合わせているヨガ技法だとか
のほうに専念することで、現代剣道のせいで患った肩脱臼などの故障を
かなりの所まで自己治療し、肩については寛解の段階にまで至っているのだが。
現代剣道の竹刀振りはやり込めばやり込むほど肩が外れて行く一方、
本物の剣術の剣振りはやり込めばやり込むほど肩がはまって行く。
色々と全く真逆の技法同士なのだから、当然といえば当然のことである。
その上で、いま日課にしている古流準拠の剣振りのうちで、
今日は袈裟斬り、今日は逆袈裟、今日は薙ぎ斬り、今日は切り返しといった風に、
その日その日でより重点的にやり込んでいる技法というのがあるんだが、
いちいちスケジュールをカレンダーに書き留めておいたりせずとも、
この前やったのがどれだかを忘れてるようなことが全くないので、
今日は何をやるといったルーティングで困ることがない。
さように、肩がよりはまって行く合理的な剣振りは、正気の意識レベルを高める一方、
肩が外れて行く不合理な剣振りなどは、逆に意識を遠のかせる。そのため、
後者ばかりをやっていれば、それこそ体育会系ならではの馬鹿にもなれる。
他の多くのスポーツなどもまた、不合理な運動であえて意識を遠のかせるような
真似を競技者に強いればこそ、頭パーのまま戦地で突撃して行く捨て駒兵士の
育成などにも、メンタルトレーニングの面から格好たるのである。
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