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「戦争」の歴史は、わりと浅い 偉大なる生存の報告Part342
▼ページ最下部
「戦争」というのは、広義には国同士の大規模戦闘全般を指す言葉であり、
そういった争いは太古の昔から幾度となく繰り広げられて来たとも言えるわけだが。
戦後の日本などで、一部の左翼等に限らず、多くの日本人が「戦争だけはダメ、絶対！」
などと主張して来た部類の「戦争」は、それとまた違った狭義の意味合いを帯びている。
国同士の全面戦争のために、徴兵制で国中の男たちが有無を言わさず根こそぎ戦場に
連れて行かれて、機関銃砲や爆弾の雨あられな攻撃に晒されて、なす術もなく死んで行く
なんてことが常態化してしまった、近代以降にこの世に出現した部類の「戦争」。
まさにそういった戦争を、この世にもたらした主要国であるイギリスの
首相だったチャーチルですら、もはや騎士道精神などがどこにも通用しなくなった
ことを嘆くような文書を遺しているぐらいには、大昔から世界一の戦乱続きで来た
西洋においても、戦争がそこまでもの惨状を極めるのは未曾有の事態だったのである。
近世までは、ただ武器や兵器が貧弱だっただけでなく、民間人まで強制徴発
しての争いが国全体の疲弊を招き、その勝敗に関わらず両者共倒れの敗亡状態に
陥ってしまうことを忌み避け、プロの武人同士限定の戦いに専念するのが
常識的であった。そのタガが外れて、国家総動員での全面戦争にまで平気で手を出す
ようになった近代以降の風潮は確かに、明らかな狂乱状態なのであり、そこは核攻撃
などと同じように、全世界共通の禁忌の選択肢に据え直して然るべきものだといえる。
そういった争いは太古の昔から幾度となく繰り広げられて来たとも言えるわけだが。
戦後の日本などで、一部の左翼等に限らず、多くの日本人が「戦争だけはダメ、絶対！」
などと主張して来た部類の「戦争」は、それとまた違った狭義の意味合いを帯びている。
国同士の全面戦争のために、徴兵制で国中の男たちが有無を言わさず根こそぎ戦場に
連れて行かれて、機関銃砲や爆弾の雨あられな攻撃に晒されて、なす術もなく死んで行く
なんてことが常態化してしまった、近代以降にこの世に出現した部類の「戦争」。
まさにそういった戦争を、この世にもたらした主要国であるイギリスの
首相だったチャーチルですら、もはや騎士道精神などがどこにも通用しなくなった
ことを嘆くような文書を遺しているぐらいには、大昔から世界一の戦乱続きで来た
西洋においても、戦争がそこまでもの惨状を極めるのは未曾有の事態だったのである。
近世までは、ただ武器や兵器が貧弱だっただけでなく、民間人まで強制徴発
しての争いが国全体の疲弊を招き、その勝敗に関わらず両者共倒れの敗亡状態に
陥ってしまうことを忌み避け、プロの武人同士限定の戦いに専念するのが
常識的であった。そのタガが外れて、国家総動員での全面戦争にまで平気で手を出す
ようになった近代以降の風潮は確かに、明らかな狂乱状態なのであり、そこは核攻撃
などと同じように、全世界共通の禁忌の選択肢に据え直して然るべきものだといえる。
一方で、近世以前にまでは通用していたような、利害損得をよく見計らった上で、 徴兵制なども抜きで試みられていた国家規模の戦闘などは、文治の範囲で国家破綻級の
腐敗状態に陥ってしまった国の撥乱反正目的などに限っては、復権が認められるべきである。
そこまでをも禁忌扱いに追い込んでいられるほど、現代社会というのもできたものではなく、
まさに今の日本なども、度重なる虐政が祟っての、文治による破滅の時節に達している最中。
武力行使を伴うような革命はなんでも、最大級の総力戦としての戦争と同レベルに
有害無益な悲惨さを帯びるものだからダメ絶対、なんて言ってられる余地もない。
現状、国家規模の戦闘といえば即、採算度外視の総力戦とみなす狂乱下にあるのが世の
すべてだから、その状態で革命などを起こすのは、さような規模への発展の危険が否めない。
今まさに本格の近代戦争なみの戦闘に及んでいるロシアのプーチンですら、
「核戦争に勝者はいない」という主張の下に、核攻撃だけは避けている状態にある。
そこを「近代戦争に勝者はいない」にまで押し広げて、そこまで戦闘をエスカレートさせたり
はしないという制約の下で武力行使を遂行することもまた、やって出来ないことではない。
昔の武士道とかは、まさにそういった志操と戦闘の両立の心がけであった。
それが過去の遺物扱いにされているのは、近代戦争こそが最上の戦闘行為だなどと世を挙げて
思い込まれたままでいるからなのであり、その思い込みのほうを過去の遺物化すべきなのである。
何よりも急がれるべきなのは、古来の武士道や騎士道のありのままの復興ではなく、 「戦闘行為と損得勘定の厳格な合致」の復興のほうである。
ABCの大量破壊兵器まで用いる場合だけでなく、最大級の通常兵器を
用いる近代戦争もまた、国の威信を損ねてさらなる低迷を招く原因になって
しまうからもう避けるべきだというのは、ベトナム戦争やイラク戦争などを通じて、
世界一の好戦国であるアメリカ人の多くまでもが重々感付いていることではあるが。
それが、徴兵制と近代兵器の相乗によって否応もなく大量死、大破壊を招いてしまう
近代戦争にこそ特有の現象であることまでもが認知され、その領域までを核戦争などと同じ、
人類にとっての禁忌と見据えたうえでの、損得勘定の行き届いた戦闘行為の見直し、
という所にまでは、まだ誰も考えが及んではいない。
まずそういった戦闘行為が有効であった時代が、少なくとも18世紀以前にまで遡るために、
あまりにも時代背景や兵器の水準が現代とは違いすぎて、現代に落とし込む想像がつかない。
なおかつ、いざ国家間規模の戦闘となれば、一気に世の中が狂乱ムードとなり、採算度外視で
敵国への限りない憎悪を募らせての大進撃、なんてのが大前提の常識と化してしまっているために、
さような風潮を駆逐した先にある静寂下での駆け引き、なんてものもまた想像がつかない。
虐政による国民の疲弊が極まっている今の日本などでも、 オールドメディアによスポーツや芸能の過熱報道などに踊らされる人間が
一定数いるぐらいには、大衆というのは集団ヒステリーに陥っての、
後先の見えない狂乱状態と化するのが避けられない生き物であるからして、
まずそこからの干渉を少しでも許すのであれば、
近代戦争全般の禁忌扱いも夢のまた夢となる。
「君死にたまふことなかれ」という哀歌で、近代日本では最初期の反戦主義を
打ち出していた与謝野晶子なども、実際には日露戦争などに際して、
自分もまた奮い立つような激情に駆られていた旨を吐露している。
それほどにも、さしたる精神的な修練を積んでいるわけでもないような
一般大衆が好戦ムードなどに吞み込まれないでいるのは不可能に等しい。
まず以て、この世に損得勘定との厳格な合致を守り抜いた戦闘行為を
復活させるためには、そこへの民意の干渉などもまた禁忌扱いでなければならぬ。
ズブの素人が個々の戦闘の戦術などに口出しするのが身の程知らずであるのは
今でも当たり前扱いだが、戦闘に及んだり及ばなかったりする戦略面にかけても、
素人が口出ししたりするのは御法度扱いとなるのでなければならない。
>>6 なんだ、本当は中卒じゃなくて小卒なんだろって質問か？
あれこそ、答える必要もない極みな質問だと思ってたが。
俺も否定派も、法的には中卒なのに違いないがね。
>>7
世界史上で、ユダヤ系を名乗る政商カルト集団が
公権力者を金満腐敗の中毒状態に陥れた挙句に、
国ごとの経済破綻からの戦乱を招くといった暴挙は、
ここ数百年に限らず、遠い昔から繰り返されてきたことで、
2600年前のバビロン捕囚などもまた、当時いまのイラク付近で
企てられていたユダヤ系の権力犯罪への摘発だったのに違いない。
キリスト教発症以降は、ユダヤ系の主たる活動拠点もキリスト教圏に
絞られ始めたため、欧米におけるユダヤ系の政商活動の横行もまた、
おおむね西暦＝2025年間相当に達するものとみるべきである。
それがすぐに、国家間戦闘＝有害無益でしかあり得ないなんて事態を
招いたわけではないが、欧米の公権力者たちを、ヤク中なみの金満中毒に
陥れることで、腐敗の限りを尽くした文治による破綻を招かせた挙句に、
採算度外視の「後は野となれ山となれ」な戦乱を招き入れることにも、
まったく躊躇を抱かせなくさせる温床になって来たのには違いなく、
さような悪業が極まって、近代戦争までもが招かれたのだとはいえような。
[YouTubeで再生]
徴兵制はおろか、正規の軍隊すら持ち合わせてはいない今の日本などでも、
近代戦争の捨て駒兵員として有用となるような部類の人種が
好き好んで持て囃され、育成されるようなことが続いている。
それこそが、「体育会系」である。
上の言うことに文句の一つも言わずに従い、時には決死や自殺行為級の命令への服従すら厭わない。
戦前の日本軍などでは、そういう兵員の育成のために「畳と新兵は叩けば叩くほどよくなる」
などと言われるほど体罰まみれな調教が繰り返されていたし、戦後の日本でも野球部や
ラグビー部などの部活で、同様なシゴキが長年よかれと思って続けられて来た。
近年はさすがに、そういったシゴキ全般が痛ましいだけでなく、不合理すぎて人材を無益に潰して
しまう害までもが認知されての警戒規制の対象ともなってはいるが、さりとて体育会系的な
人種こそが、忠犬的な愛好の対象とされて持て囃される風潮までもが絶えているわけではない。
そういう人種は、人間に生まれながら犬っコロなみの性分を摺り込まれた哀れな連中として、
キモオタ以上に卑しまれて社会的にも冷遇されるぐらいであればこそ、採算度外視の近代戦争でも
すすんで捨て身の戦いに臨んで行くような低度人材を減らして行くことにつながるのである。
徴兵制はおろか、正規の軍隊すら持ち合わせてはいない今の日本などでも、 近代戦争の捨て駒兵員として有用となるような部類の人種が
好き好んで持て囃され、育成されるようなことが続いている。
それこそが、「体育会系」である。
上の言うことに文句の一つも言わずに従い、時には決死や自殺行為級の命令への服従すら厭わない。
戦前の日本軍などでは、そういう兵員の育成のために「畳と新兵は叩けば叩くほどよくなる」
などと言われるほど体罰まみれな調教が繰り返されていたし、戦後の日本でも野球部や
ラグビー部などの部活で、同様なシゴキが長年よかれと思って続けられて来た。
近年はさすがに、そういったシゴキ全般が痛ましいだけでなく、不合理すぎて人材を無益に潰して
しまう害までもが認知されての警戒規制の対象ともなってはいるが、さりとて体育会系的な
人種こそが、忠犬的な愛好の対象とされて持て囃される風潮までもが絶えているわけではない。
そういう人種は、人間に生まれながら犬っコロなみの性分を摺り込まれた哀れな連中として、
キモオタ以上に卑しまれて社会的にも冷遇されるぐらいであればこそ、採算度外視の近代戦争でも
すすんで捨て身の戦いに臨んで行くような低度人材を減らして行くことにつながるのである。
（スレの主題に戻る） 特に、日本における「体育会系」というものの発祥を遡ってみると、
近代戦争と民主主義というのが、切っても切れない仲にあることが窺える。
俺も子供の頃やってしまったせいで重傷を負った現代剣道なども、
今では体育会系育成のためのスポーツ競技の一つと化しているものだが、
その源流となった江戸期の撃剣にしろ、さらにその元手となっている古流の剣術にしろ、
脳みそ筋肉の体育会系などが到底会得できるような代物ではないような超絶技巧を
駆使する文武両道の技芸であり、有効打突も面胴小手突きの四つしかない
今の剣道などとは違って、何十にも上るのがどこの流派でもの通例であった。
それが、先祖代々の武家の血筋の人間にでもなければ務まらないほどの、
知性や技巧にかけてまでの卓越を強いるものであったために、国民皆兵で徴兵制が
敷かれるような時代の教育体系には見合わないものと断じられ、戦後のGHQによる
徹底改悪を待つまでもなく、近代以降はずっと「剣道」を名乗る全国共通の剣術修練が
形骸化を来たし、主たる受容者である警察や学校教育の代表者などがあえて、
古流の打突がすべて無効となるようなルールへと改悪して行ったのである。
それゆえ剣道もまた、戦場での捨て駒働きなども厭わないような体育会系の育成手段に
成り果てた。自由民権のために平民もまた兵事を担う責任を負うといった潮流こそが、
体育会系こそを率先して量産して行く源流となる、典型例となったわけである。
いざ戦争となれば好戦ムード一色となっての狂乱状態と化し、 頭パーなまま体だけは鍛えといた体育会系の兵士たちを
大喜びで死地に送り出す、などというのがもう民主主義の産物。
欧米の民主主義国はよく、今のミャンマーのような軍事政権の独裁状態こそを
最悪の政治体制として断罪し、そういった国への軍事侵攻すら時に厭わないが、
むしろ民主主義こそが、軍事の近代戦争級の悲惨さへのエスカレートを招いている
大元凶であり、それプラス独裁支配こそが最暗黒の体制のように思われているだけ。
なんなら江戸幕府だって、軍事独裁政権といってもいいような体制構造だったが、
そもそもが軍事はプロ中のプロである武士だけで全て済ませるのが常であり、
民間人は蚊帳の外で、弁当食べながら観戦したりするのどかさであったものだから、
いま民主主義国が悪玉中の悪玉扱いしている軍国政権などとは似ても似つかぬものだった。
いまだ民主主義国がまともに、戦闘行為の近代戦争級への発展を十全に自制できた
試しもない以上、世の中が確実にそこまでもの悲惨さを招かぬためには、
民主主義の減滅も辞さぬうえでの、民間からの軍事への干渉の禁止がなければならぬ。
もちろんそれは今の軍事政権などにはまったく見られないような、
民間への軍務の強要との両成敗であることを前提とした上でのことであるが。
>>26に書いたような、戦前までのルール改悪だけでなく、 戦後にもGHQらによるさらなる剣道の改悪が行われ、
ただ古流のやり方を禁止するのみならず、古流のルールと
相反するようなルールをあえて強要するような事態にまで至った。
何度も書いて来たことだが、体を二重身に構えて、竹刀の柄の両端を握る、
なおかつその時に左手で刀全体を支え、右手は添えるだけという
現代剣道の基本ルールこそは、身体操法としての合理性を極めた
古流剣術技法の何もかも逆を行くような代物で、なればこそ、
俺のように肩を壊したり、医者の親戚のように首筋や腰を痛めて手術したり、
アキレス腱断裂や偏平足化などの多くの故障に見舞われるのが常ともなっている。
（真剣の茎は柄先まで通っていないため、柄折れの危険があって、
真剣がまともに振れなくなるといった致命的障害もある）
にもかかわらず、ではなくだからこそ、不合理極まる猪突猛進な軍役や
警察業務などにも文句ひとつ言うことなく挺身して行く意欲もまた育まれる。
ふざけた上意下達にふざけた運動という、割れ鍋に綴じ蓋の様相であり、
現代剣道に限らず、多くのスポーツや現代武道が帯びてしまっている特徴でもある。
いま俺はもう現代剣道はやめて、古流の技法に基づく剣振りだとか 柔術だとか、色々とそこに共通する要素を持ち合わせているヨガ技法だとか
のほうに専念することで、現代剣道のせいで患った肩脱臼などの故障を
かなりの所まで自己治療し、肩については寛解の段階にまで至っているのだが。
現代剣道の竹刀振りはやり込めばやり込むほど肩が外れて行く一方、
本物の剣術の剣振りはやり込めばやり込むほど肩がはまって行く。
色々と全く真逆の技法同士なのだから、当然といえば当然のことである。
その上で、いま日課にしている古流準拠の剣振りのうちで、
今日は袈裟斬り、今日は逆袈裟、今日は薙ぎ斬り、今日は切り返しといった風に、
その日その日でより重点的にやり込んでいる技法というのがあるんだが、
いちいちスケジュールをカレンダーに書き留めておいたりせずとも、
この前やったのがどれだかを忘れてるようなことが全くないので、
今日は何をやるといったルーティングで困ることがない。
さように、肩がよりはまって行く合理的な剣振りは、正気の意識レベルを高める一方、
肩が外れて行く不合理な剣振りなどは、逆に意識を遠のかせる。そのため、
後者ばかりをやっていれば、それこそ体育会系ならではの馬鹿にもなれる。
他の多くのスポーツなどもまた、不合理な運動であえて意識を遠のかせるような
真似を競技者に強いればこそ、頭パーのまま戦地で突撃して行く捨て駒兵士の
育成などにも、メンタルトレーニングの面から格好たるのである。
多くの年寄りが、大昔じぶんが若かったころまでの記憶はハッキリしてるのに、 年老いてからの近ごろの記憶はどんどん忘れて行ってたりするのも、若いうちは
意識がハッキリしてるが、近ごろは老化で遠ざかっているようなことが多いからである。
若者は、ただ若いというだけでも意識レベルが高いことが多いから、
上に書いたような不合理運動への没頭で意識を遠のかせてくれてたほうが、
悲惨な近代戦争などへと捨て駒として挺身させるのにもうってつけとなるし、
のみならず、ある程度は意識レベルが下がってくれているぐらいのほうが、
自分たちもまた意識が遠のいているのに、重要ポストにしがみ付いているような
老害人種の目から見ても、年の差を超えて意気投合しやすいといった利点もある。
スポーツが、太古の昔から引っ切り無しの権力腐敗と戦乱続きで来た西洋で発祥し、
振興され続けて来たのもまた、スポーツ競技者こそはさような体制下における、
割れ鍋に綴じ蓋な人種として格好であればこそなのである。
古来の日本社会などは、政治が政財分断の清浄さによって長期平和や繁栄を実現
することを旨としていればこそ、運動もまた文武両道で合理性を極めようとする武芸などが
主流であったし、今のセパタクローに似た平安期の蹴鞠なども、一緒に和歌を詠みながら
でも務まるぐらいに余裕綽々であらねばならなかった。不合理な運動に意識が遠のくほど
全身全霊であろうとしたりするのは、相応の濁世や老害のみが要求することなのである。
上が、無駄な回路の入ってない日本企業のケーブル(最高20Gbps)、 下が、いろいろ入ってるらしいせいでエラーが起きる中華ケーブル(最高40Gbps)
によるM.2アンプの測定結果。どちらも上限いっぱいでほぼ変わらないんだ。😅
スポーツは、むしろ運動技法として不合理であるほうが 面白がられて好まれる部類の運動であることが、
特に低俗を極める部類の大衆スポーツである、
野球の内情からもよく知れたものである。
日本人として、最大級に野球で活躍してきた大谷とイチローでは、
むしろイチローのほうが合理的な運動に根差したプレイスタイルを守っていた。
https://bbs0.meiwasuisan.com/toriaezu/1765079968/1...画の疋田文五郎も、
「刀は上から下に切り下すことのほうを主体とすべきである」という旨の
剣術理論を述べていたのだが、これはそのほうが重力加速度を味方につけた
無理のない剣振りに専念する分、下から上に切り上げることばかりに専らで
あるような相手よりも有利であることを念頭に置いた発言だったものと思われる。
イチローのバッティングはまさにその、上から下に切り下げるような振りでの、
内野安打を含む安打製造を主としていたものだから、体に無理がかからず、
引退して50代に達している今でも機敏な身体力のままでいられているようである。
（古流の技法にも通ずる動的ストレッチに入念で来たなどの理由もあるらしい）
しかし、それはぜんぜん野球というスポーツの中では面白くないプレイであり、
姑息に安打をかすめ取っているように見えるのが、現役時から「ゴキローチ」
などと揶揄されていたし、そういったプレイでチームの勝利に貢献しようにも、
ぜんぜん場が盛り上がらないために、「なおマ」止まりばかりでもいたのである。
大谷のプレイなどはそれに違い、下から上にバットを振り上げてのHRの量産。 イチローみたいに打ちながら走るような真似もせず、HRが決まればこその
確信歩きが格好いい扱いで持て囃されていて、それが実際にチーム全体のムード
の盛り上げにも貢献しての、ドジャースの連続優勝などにも結実したのである。
それは、自らの肉体に大変な負担をかけている無理な運動の積み重ねであるものだから、
本人も「体力面で最高潮」と自認している今でも、シーズン終盤には奮わなくなったり、
スライディング一つで亜脱臼に見舞われたりするほどの疲弊状態と化していたりする。
でもそれこそが、野球選手としては最も模範的な姿であり、なればこそ日本でも
アメリカでも、イチローとは比べ物にならないほどの熱狂的な人気ぶりでもいる。
「運動が見ていて面白い」という所には、少なからずそういった無理がある。
なればこそ、古流の大家だった黒田鉄山氏も、「剣術は面白いのではいけない」と
しきりに述べられていた。本来は門外不出で衆目に触れぬようにされていたりしたのも、
見てて面白いかどうかで評価を決める下衆の目垢で汚されぬためだったのである。
古流の剣振りの特徴として、「できる限りしっかり踏み込んで打つ」 というのもあって、これがちゃんと出来ていると肩への負担も全くかからない。
イチローみたいに、打つ瞬間にすでに走り出しているような
バッティングフォームだったりするのもまた、統一体で打てている分だけ
肩への負担が軽減されているわけだが、野球の範囲では異端な打ち方である。
これもやはり大谷のように、ただ突っ立ったままの腕力頼みでの振りのほうが
野球としてはヒロイックであり、余裕綽々そうに見えるのが格好いいとしたものとなる。
合理性を保った運動のほうが姑息に見えて、不合理で無理のある運動のほうが
堂々として見える。武蔵坊弁慶の仁王立ちでの、全身に矢を受けての立ち往生こそは
もはやどうしようもない最期を最大限に開き直った姿なればこそ、雄々しさの極みで
あるようにも思えるが如く、見た目の凄さはいつも無理の凶相を帯びているもの。
そういうのも悲劇として受け止める分にはいいが、あえて死傷の危険性を極限まで
引き下げたルール下で行われるスポーツともなると、無理があるが故に雄々しく
見えるようなプレーが手放しに持て囃されるような事態までもが頻発してしまう。
それこそは戦時中の、バンザイ突撃の持て囃しなどにも通じる熱狂たるのである。
「踏み込んで打つ」というのは、現代剣道の飛び込み打ちとは違う。 飛び込み打ちは、飛び上がっての蹴伸びで前進距離を稼ぐが、
踏み込み打ちはしっかりと開脚して、重心を下げたまま打ち込む。
そのため位置エネルギーの高さが稼げて、斬撃の威力も十分たる。
二重身で竹刀の柄の両端を握るという現代剣道の構えは、
ただそれだけでも肩に無理なねじれの負荷がかかるというのに、
さらにそこから飛び込み打ちのような、運動として無理があるうえに、
斬撃がかえって弱力化してしまうような打突で、しっかりと面胴小手を
打とうとしたりする無理をするせいで、体なんて壊してナンボという事態となる。
しっかりと踏み込んで打つことを含め、古流の正しい剣振りを守っていれば、 自然と体の動く順序が足→胴体→手となって行く一方、現代剣道などはそれに
反するために手→胴体→足の順番となり、故に肩が外れるような負荷もかかる。
「すぐに手が出る」というと、血気盛んに過ぎるような気性を想像しがちだが、
そこにはいつも足や全身の動きが手よりも遅れる怠惰が伴っているわけで、
それが人間という生き物にとっての自傷、自殺行為としての側面をも帯びる。
頭から見れば足よりも手のほうが近くにあるから、何の気もなく適当に
体を動かしていれば、人間というのは自然と手→足の順序で動きがちなもの。
あえてそれを避けている古流のような心がけがない以上は、多くのスポーツを
含むほとんどの運動が手→足の順序であるが故の不健全さを帯びるのである。
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