
自由主義も民主主義も資本主義も共産主義も、
そういったカタワの精神性から思いつかれたような代物だからこそ、
人間社会に持続的な平和や繁栄をもたらすことが能わないのであって、
決して現実社会への適用が早すぎたからなどでもない。
儒学が重んずる封建主義などは、それらと比べて特別な魅力も感じられない、
ただ偏に専制的なだけのイデオロギーに思えるものだから、フランス革命以降は
できる限り廃絶して行くべき対象として専ら見なされ続けてはいるが、
現状、都市社会から政商を根絶しながら安定した世の中を築いて行ける
唯一のイデオロギーでもあり、やはり長期の平和や繁栄を実現していく上では、
上記のような洋学産のイデオロギーが代替となることもない。
なおかつ、「偏に専制的」という見るからに忌まわしい点もまた、
できる限り無為自然や超俗を重んじる道家や仏道の実践と共にであれば
極限まで緩和され、江戸時代や平安時代の日本が今以上に、警察司法による
取り締まりなども最小限で済んでいたような安穏さたり得るものである。
ただそれも結局、人間という生き物にとっての本性の部分からの善性の
遍在を認めて、その自然な化育を重んじて行く信頼ありきで成り立つ
やり方であるために、やはり西洋的な性悪主義と共にではあり得ない。
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