浜村淳の解説は、もちろんSF映画でも暴走する。
『スタートレック2・カーンの逆襲』の解説は、ハマジュン史上でも語り継がれる名解説だった。
まずハマジュン、「特撮シーンは全部、コンピュータ・CG・グラフィックスで製作!」とキメた。
これを聞いた当時の僕はすでにハマジュン歴十年のベテランだ。
「特撮にCGを使っているシーンもあるんだな」と冷静に受けとめることができた。
「コンピュータ・CG・グラフィックス」という、まるで「骨が折れて骨折した」みたいな表現も、
一瞬、ヒクっと眉を動かす程度で乗り越えられた。浜村淳・初段である。
さて、『スタートレック2』の解説をはじめたハマジュン、
なんと「今回の映画では、ミスタースポックが死んでしまいます!」と、
ラストの秘密を最初からバラして、クライマックスの宇宙戦闘シーンまで
テンション上がりっぱなし。
「来たか! それ! そっちや、撃て! ちゃう! 敵は上や! 下や!
それ撃て、いま撃てミスタースポック、フェーザー砲、フェーザー砲!
あかん、はずれた! また見えへん! 上や! 下や! ミスタースポック!
フェーザー砲! フェーザー砲!」
4才の子供に、昨日テレビで見たポケモンの話を聞いているようなものだ。
何がどうなっているのやら、さっぱりわからない。
とにかく、そのシーンでは盛り上がったんだなぁ(浜村淳は)というのだけは、
よ~くわかった。
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