「それもまた洗脳支配に覆われた世の中ならではの惨状だよ」
の一言であしらうのは容易いが。
最善の治世といえども、平民に深いこと考えずにただ闇雲に働いていたがるような
人種が多く存在し続けるというのも、遠い昔からの人間社会の常ではある。
「上知と下愚は映らず」の下愚が、無理に頭を使ってみた所で、
あれも分からないこれも分からない、分かろうとしても頭が痛くなるだけ
なんて目に遭わされるだけなら、もはやなにも考えないでいたい、となる。
ただ、そういう人種こそが濁世の暴君たちにとっての格好の餌となり、
働きに見合った福利厚生すら蔑ろにしての一方的な搾取の犠牲などにも屡なり果てるもの。
仮に自分がそれとは違って、自分の頭でものを考える境遇に恵まれているのならば、
いかにそのような惨状をなくしていくべきなのかを真摯に考え抜くべきでもあるだろう。
自分は深くものを考えられる側だから、考えられない連中を見下して終わりなんてなら、
そういう相手を食い物にまでしようとするような輩とも同類でしかあるまい。
だったら、ものを考える能力があるのも無駄で有害なだけに留まるのではないか。
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