犬も、自らに省みて身の程をわきまえる能力がないから、
とりあえずは誰しもに対してマウントを取ってみる癖がある。
(それにより他者との上下関係を確認して精神の安定を得るのである)
それをうまく飼いならしてやる方法にも、画像のようなのがあるわけだが、
すでに飼い主がいて十全な統制を受けている場合にはこれも不可能で、
あくまで自分に襲い掛かって来るように命じられている場合には、
全頭を殺し尽くしてかかるか、もしくは飼い主を殺すしか余地がないと、
とみ新蔵氏も「柳生連也武芸帖」の対犬使い戦で何かの資料を基に書いている。
そんな犬たちと同レベルな性分に、人の身でいながら陥ってしまっているような人種が
一定数いるというのも、おまえらに限らぬ多くの現代人の有様から察している。
あくまで犬並み止まりなのだから、自分たちの上司、支配者が退治されるのでもなければ、
決して今のやり方を変えることができないというのも、まあ分かるところである。
犬猫止まりではない、人間並みの品格を以て生きて行くことが妨げられることの多い
濁世の犠牲者としてのその哀れさに、とことん付き合ってやることにも余念はない。
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