
台湾が事実、中国南部とは文化的人種的に密接な間柄であることも差し置いての、
民主主義の保守を目的とした、単純な独立ばかりを促したりしようものなら、
そのせいで中共による民族性保護名目での侵攻などをも助長しかねない。
中国南部もまた現状は共産支配下であり、昨今の香港などを見ればわかる通り、
有無を言わさぬ強権支配などが行き届いているような状態であるため、
そこにそのまま台湾が取り込まれてしまうことなどが許せない気持ちも
分からなくはないが、だからといってただ独立を急進させたりするのも愚の骨頂。
東アジアの民主主義陣営(日台韓)も共産主義陣営(中北)も、
北方系の強権支配を好き好むようなならず者たちが跋扈しているせいで、
政情が曇天のごとき陰鬱さを帯びてしまっていることにはなんら変わりがなく、
それは要するに、俺が「この世で最高のイデオロギー」と断じている、
無為自然の統治が最大級に蔑ろにされている状態だということでもある。
自由主義や民主主義や個人主義を含む洋学上のイデオロギーは、そのすべてが
できる限り無為自然からほど遠い作為での世の中の引っ掻き回しを尽くすことを
目的としている代物だから、そんなものを本分としている以上は、その反動としての
専制勢力の強権化などを防げないのみならず、よりエスカレートさせるのみとなる。
その全てを厭離すべき穢土の一部と見なす所からのみ、事態の改善もあり得るのである。
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