少子化著しい今みたいな時代に、職員不足による学校教育の破綻危機
なんてものが問題化していたりするのも、本当は子供への教育なんてものもまた、
寺子屋的なムラ社会に属する小規模さと共に取り組むほうが適切だからである。
日本人の識字率が昔から抜群に高かったりするのも、それが元手であった上で、
近代以降しばらくは、国の正規教育がその残滓と共に成立し、戦後少しくの間は
それも破綻したために、団塊世代のような総員で無教育な世代が生じた一方、
その後またしばらくの間、経済的な富裕のおかげ教育の充実を取り戻した。
バブル崩壊以降はそれも尻すぼみとなり、ついには破綻の危機にまで至っている。
そこを近代以降に普及したような教育制度の再興だけで取り繕おうにも、
世の中の個人主義礼賛の傾向があまりにも深刻化してしまっているために、
集団教育に不満を抱き、不登校に陥るような子供を引き留める目途も立たない。
ゆたぼん一家が打ち出していたような完全な家庭教育一本でもなければ、
大規模な学校での集団教育でもなく、寺子屋ぐらいの規模での教育が世の中に
浸透して行くことが、教育体制を最も盤石ならしめるものであるのだけれども、
そのためにもやはり、まず人々の社会的な信頼関係の底上げが必須となるのである。
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