日本人はみんな世界中から賞賛されるほど民度が高くて、誠実で真面目なのに、
法治主義下の権力機構に加入した途端に特級のボンクラやゴロツキと化してしまうのも、
そこにこそ、あえて権力犯罪を積み重ねて行くことを麻薬中毒級に促す魔性があるからである。
もちろんそんな場にあえて介入して行くような連中が、とりわけ濁欲や不注意に駆られている
という面もなくはないが、そういう人種もまた無位のうちはそこまで凶悪とも限らず、
単独では並みの人間以上に無能でひ弱だったりするのが常であり、その人一倍の弱さこそが、
周りに流されて一緒に仲良く権力犯罪に手を染めて行く素地となってしまうのである。
ユダヤ人なども、日本人の目から見ても並みの白人より見すぼらしくて小柄なんてことが
多いわけだけれども、むしろその個人としてのポテンシャルの低さこそが、欧米社会で
権力犯罪による虚栄の後押しを請け負う役割にはうってつけで来たのである。
孔子などは逆に、その立ち居振る舞いの悠然さが王侯以上の威厳をも帯びていたために、
乱世での仕官による重用を忌み避けられたと韓非なども伝承しているものだが、事実、
それなりに個としての強さをも帯びた者こそが権力道徳の固持者ともなり得るもので、
そういった人々で権力界隈が占められるようになるのが、権力犯罪予防の要ともなるのである。
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