
道楽者の大金持ちなぞが支配する世の中で、
本格の求道行為なぞが大々的に助成されるはずもないし、
そういった志向性が生理的にも受け付けられない支配者たちの思惑によって、
排除絶滅の域にまで追い込まれかねないものである。
なればこそ、その手の風潮が最高潮にまで極まっていたバブル期に、
求道的な信仰活動を奨励していたオウム真理教なども、
確信犯の反社会主義などに走らざるを得なくなっていた。
地下鉄サリン30周年にことかけて、総決算的な回顧特集を
各マスコミも昨今繰り返していたものだが、麻原も自分から
「オウムは反社会主義である」と明言していたというし、
そうであることによって、世俗の退廃加減から一線を画そうとしたのである。
しかし、それはやはり求道のための手段としては過ちであり、
反社会主義ゆえの犯罪性への傾倒が、連中が自称する修行行為を、
戸塚ヨットスクールなどとも同じような単なる捨て身の蛮行へと貶めたものだし、
またカルト教団そのものな利権腐敗などにも陥らざるを得なかった。
数多のテロ行為や殺傷事件などを差っ引いて見たとしても、
根本のところのポリシーが反社会主義であることが、
連中の取り組みに致命的な影を落としていたことには変わりがなかった。
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