
信長、豊臣、大久保、伊藤、安倍、・・・
この国に、禅門がまったく政治に関われなくなるほどの
頽廃を招いたうえで、非業の末路を辿ったという点がまったく共通する。
明智光秀も安重根も山上徹也も、別に敬虔な参禅者だったわけではないし、
豊臣を滅ぼして戦国最終勝利者となった徳川もまた、禅僧をも顧問としながらも、
家ぐるみでは浄土宗に帰依していた程度には、禅門との縁がそこまで深くない。
あまりにも精進修行がストイックすぎるために、禅門が国全体を完全な服属下に
置いたなんてことも歴史上ほぼなく、特に民間での流通は寡少であり続けて来た。
それと引き換えに政治顧問だけは勤め続けて来たというところもあり、
その選択肢すら禅門から奪うというのが、自明な仏罰を呼び込む致命点となる。
禅門は迷信を禁止している門派だから、形而上からの神仏の操作などは
一切認めるものではないが、その上で自業自得の因果応報のみが着実に報う。
物事の因果も必ずしも明瞭なものではないが、あえて明瞭化してかかることに
専念特化している界隈への危害であるために、どこにも逃げ場がなくなってしまう。
その域にある兇徒というのは、もはやあえて誅戮を志すまでもない。
この世のすべての理合いが、その首筋に刃を届かせようとしている段階であるために、
「その時」を待つ以上の真似が、蛇足以上の意味を持ち合わせることもないのだ。
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