
相手にとっての好みでも望みでもないような処にこそ、最善の導きがあるーー
一定以上の愚か者が相手ならば、むしろそういう場合のほうが多いぐらい。
ヒステリーや耄碌で怒り狂っているような人間の言う通りにしてやった所で、
そもそも激情に駆られている状態のほうが、平静時の憂鬱に苛まれた状態よりも、
錯乱で精神的苦痛への自覚を低められている分だけマシに思えたりするものだから、
むしろこれからも怒り狂っていられるように、さらなる災難を招いてしまったりする。
四肢切断や全身大やけど級の大怪我を負った場合にも、興奮物質のドーパミンが
大量分泌されている内は痛みを感じず、その後に発狂級の苦痛に見舞われるが如く、
愚か者の精神状態というのも、落ち着いてしまった所にこそ、セロトニン不足や
アセチルコリン不足などが原因の、衝動自刹にも陥りかねないほどの苦痛があり、
喜楽はおろか怒りや悲しみでもいいから、何かの激情によって興奮できている状態
のほうがまだ苦しみが少なくて済むというのが、極めてありがちな性分であり、
だからこそそんな人間の望み通りなどにしてやったところで、また怒りや悲しみの
対象となるような惨事を招くようなことになってしまう。
その域の人間の言うことなどはむしろ聞かず、むしろ何もかも望む所の
逆を行くぐらいのほうが、事象としては良好な結果が得られたりするものである。
馬鹿みたいな話ではあるが、それはそれでわきまえておくべき、馬鹿みたいな事実である。
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