
諜報活動全般を「神の業」の如く崇め立てるのもカルトの所業なら、
諜報員をなんらの影も落とさない純然たるヒーローとして美化したりするのもまた、
それに準ずるような冷戦時代からの悪趣味であり、ソ連のような宿敵も失って、
諜報機関こそがこの世に無用な争いをもたらす元凶と化してしまっている
現今の実情なども鑑みながら、自粛されて行くべき傾向だといえる。
日本にも「忍者」という古来の間諜職が存在してはいたが、
これがヒーロー然として描かれ始めたのも、西洋のスパイ映画などからの影響による
のでしかなく、書いて時の通りな非人の所業として卑しまれるのが本来の姿だった。
そういった伝統に多少なりとも即しながら、あらゆる諜報機関を凌駕する強大さを持ち合わせた
殺し屋を描いてきたゴルゴ13なども、できる限り勧悪懲悪の体裁を保ってきたればこそ、
諜報活動にヒーロー性を見出したい西洋人などからは不人気なままであり続けてきた。
いま高市政権が日本という国の諜報活動全般を強化するような画策も試みているようだが、
それがスパイをヒーローとして羨望したり、諜報という活動全般を神の業のごとく
偉ぶったりするカルト的姿勢と共にであるようなら、かならずや招かれる弊害のほうが
利益を上回るようなことともなってしまうのにも違いない。無論、米韓の犬であることを
大っぴらに開き直っている今の日本政府などには到底避けられるころでもあるまいが。
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