
上記のような意味での犬魂(けんたま)の持ち主が、
そうであるままに社会や家族を営んで行こうなどとしても、
どうあってもどこかの時点での破綻を来さざるを得ない。
氷河期以下の次世代の半数近くが結婚も子育てもしなくなったのは、
第一にはバブル以上の旧世代が国富の9割がたを牛耳ったままでいるせいで、
自分たちが江戸時代を大きく下回るような甲斐性に追い込まれているから
というのもあるが、そのような境遇に平気な風で順応してしまうほどにも、
責任を持って家族を養ったりするような気概が萎えているから、というのもある。
世の中を背負って行く域の責任ある仕事などは、自分たちの親世代にあたる
氷河期世代から総員で剝奪されたままであるというのに、どうして頑張って
働いたりしなければならないのかといった思いに駆られているために、
Zもちょっと嫌なことがあっただけで仕事をやめ、トクリュウのような
悪行にも平気で手を出す。それもまた世の中を営んで行く側としての
責任意識などが根底まで萎えつくした犬魂(けんたま)の持ち主でもあればこそ。
団塊からバブルまでの戦後旧世代などは逆に、江戸時代平均の倍以上の所得に
総員で与れたことで初めて、犬魂(けんたま)の持ち主でいながらしっかり働いて
家族を養い、世の中を支えて行くことなども可能となった。それもまた結局は、
次世代が与るべきだったような国富までをも食い潰し抜けたからである以上、
犬魂(けんたま)の持ち主が十全に世を営んで行ける証拠などにはならないのである。
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